おうちで楽しめる音ゲーのお話
(この記事は2020年度QUaverアドベントカレンダーの記事です)
おはようございます、今年でQUaver3rdになるさいばしです。最近は某ウイルスのあれで伊都楽に行けないので、おうちでDIVAだったりギタフリだったりで音ゲー成分を摂取しながら生きております。DIVAの専コンとアーケードスタイルのギタフリコントローラーが欲しい!
本当は今回の記事で双打(要するに太鼓の達人DP)を布教して、任意の人を双打erにしてやろうかと思ったんですがゲーセンに行けないご時世ですしなにより、現行機種のニジイロverで双打譜面が現在削除されているため泣く泣く諦めました...
まぁ双打に関しては後に復活させると太鼓チームも公言しているし、何やら色々用意してるらしいので期待しながら首を長くして待ちたいと思います(正直太鼓チームが双打の存在を忘れてなかっただけで嬉しかったので)
双打の記事はその時に書きたいので今日は別のお話。
というわけで今回はmaimaiに収録されてるとある曲について語ります。その曲とは、
「Stand Up!!!!」
アニメ「てさぐれ!部活もの」のOP。もっと分かりやすく言うと、
さぁ、カメラが下からグィ〜ッとパーンしてタイトルロゴがドーン!
のやつです。別にピンと来なくても大丈夫です。
ちょっとmaimai的に真面目な話をすると、
初出...maimai ORANGE
初登場時の難易度...☆11
この譜面、当時の☆11にしては大分簡単で(この頃は最高難易度が12で11+も無かった)、尚且つブレイクも沢山あってSS難易度が低かったので、レートを盛るのにお世話になったプレイヤーも多いんじゃないでしょうか。
私は当時Sも取れなくて後のverで下方修正されたのであんまり恩恵を受けられませんでしたが...(でも☆10の時代は流石に詐称でしょあれ)
今回そんな話は割とどうでもよくて、実はこの譜面は譜面の中で歌詞合わせやPV合わせ、所謂ネタ的な要素が含まれています。歌詞合わせやPV合わせとは、
こんなのとか、
こんな感じのやつですね!(大体SEGAが悪い)
一般的にこの手の譜面のネタ要素というのは、曲のあるポイントで局所的に使われる場合が殆どです。しかし「Stand Up!!!!」はそんなレベルじゃないです。冗談抜きで曲の7,8割ほどネタ要素で構成されています。
しかしその歌詞合わせ等はあまり目立って主張してる感じではないので、しっかり見てみないと意外と気づかないものが多いです。なので今回はそれらの要素をひたすらピックアップしていって、maimaiならではの面白さを伝えられたらなと思ってます。
また今回の解説でも拾いきれてないポイントや、「深読みしすぎじゃない?」的なやつも含まれてるかもなのであくまで参考程度に...
それでは行ってみましょう!
(一応画像で補足していきますが、画像で伝わりにくいポイントもあると思うので分かんなかったら譜面動画も見てね)
maimai ORANGE [MASTER] Stand Up!!!!
①
(歌詞)さぁ、カメラが下からグィ〜ッとパーンしてタイトルロゴがドーン!
例の開幕。ここはひたすらに下から上に向かってスライドが配置されています。
ブレイクもドーン!に合わせてドーン!って感じで配置されてます(ここでブレイクを割る)
②
(歌詞)窓際で軽く黄昏れてみる
スライド4本使って窓枠の再現スライド。画像だと分かりづらいんですけどここのタップも黄昏れてる感があふれててとてもよき。
③
(歌詞)目を閉じると意味不明な世界が広がる
目を閉じる(><)顔文字スライドとイミフ文字スライド。
最後のスライドも世界が広がるのを意識した配置だと思います。
④
(歌詞)太陽の光が射し込んで
maimaiでありがちな同始点スライドですが、ここでは太陽の光が射し込むのをイメージした配置になっています。
⑤
(歌詞)ふと何かに気づいて空を見上げる
PVに合わせた右上を向く視線を表した直線スライド(外周のスライドは空をあらわしてる?)
⑥
(歌詞)登場人物の紹介コーナ~
キャラクターのカラーに合わせてそれに合ったノーツのみで譜面が構成されてます。(同じブレイクも単発と同時押しで差別化されてます) この配置考えた人本当に天才だと思う...
サビ前のここもモブ子が左に流れるのを意識したタップ配置になってます。
⑦
(歌詞)ほら走ってるよ(ほら走ってるよ)手を伸ばしてるよ(手を伸ばしてるよ)
PVに合わせて左に走り、右上に手を伸ばします。ここ楽しい
⑧
(歌詞)とりあえずこうしておけばよくあるOPっぽいでしょ?
実際にmaimaiでありがちなスライドの配置がされてますね。ぶっちゃけここの配置自体は大きな意味は無いんですけど後に大事になってきます。
ちなみに恋のヒメヒメぺったんこ(よくあるOP)の引用という説がありますけど割とありがちな配置なので実際のところどうなんでしょうね?(恋のヒメヒメぺったんこは今は遊べません。悲しいね)
⑨
(歌詞)振り返ってみた(振り返ってみた)向き合って立ってみた
PVにあわせて四人分の振り返る曲線スライドの後、向き合って立つのを表現した曲線スライド
⑩
(歌詞)そうこうしてるうちに尺が無くなっちゃう
初見スライドに戸惑うポイントその1
尺が無くなるのを4本のスライドを徐々に短くすることで表現しています。
⑪
(歌詞)転調したよ(転調したよ)
転調を表した♯と♭の文字スライド
⑫
(歌詞)もう一度繰り返せば最後の大サビっぽいでしょ?
この譜面一番のサビと二番のサビで基本的に配置が違うんですけど、この地帯だけは全く同じ配置(⑧と同じ)で降ってきます。
⑬
(歌詞)ぶっちゃけすぎて(ぶっちゃけすぎて)もはやルールなし
初見スライドに戸惑うポイントその2
「もはやルールなし」という歌詞通り、中々ハチャメチャな一筆書きスライドが流れてきます。
⑭
「Stand Up!」というかけ声に合わせて、下から上に向かうスライドが配置されています。正直これは考えすぎな感じもするんですけど、こんなに練られた譜面だったらこれくらい意図して配置されていてもおかしくない気がするので一応...
これで小ネタ解説は以上です。ここまで小ネタがある曲はmaimaiだけじゃなく全音ゲーでも中々無いんじゃないでしょうか。(宴譜面、would's end、色んな音ゲーのエイプリルフールの曲とかはずるいのでナシ)正直この曲だから許されてる感はある。
ここからは完全に個人的な感想をオタク特有の早口で語るだけなので適当に読み飛ばしてもらっていいんですけど、同じセガゲーでも例えばチュウニズムはノーツの自由度が比較的高かったり、オンゲキは譜面にお絵かきしたりするので(←は?)やろうと思えば色々出来る音ゲーだと思うんです。
一方でmaimaiは大きく個性を出せるノーツがスライドしかなくて(最近はタッチノーツも増えたけど当時は無かった)、スライドには色々制約があるので前の二つの音ゲーよりノーツの自由度は低いと思うんですけど、その中でここまで再現出来てるのが凄いですよね。(譜面作ったことないからあんまり偉そうなこと言えないけど)
あと単純にこの譜面、音ゲーとしてめっちゃ楽しいです。この手の譜面だと歌詞合わせ等に重点を置きすぎて、音ゲーとしての楽しさが損なわれるのがありがちだと思うんですけど、そこら辺もしっかり両立してるのが本当凄い。色んな意味で神譜面だと思います。
これで今回の記事は以上です。ゲーセン解禁されたらみんなmaimaiで「Stand Up!!!!」を遊ぼう!